「素晴らしい街 ボン」
ラルフとはすでに19年の付き合いになりますが、初めの頃は私達があまりにも幼かったのか兄弟が休みを利用して来ていると思っていたらしく食事の心配を初め、ずいぶん気にかけて貰いました。 その日に何をしていたのかを誰かがラルフに報告して、次の日にはラルフが知っている。それぐらい日本人が珍しくまたアットホームな街でした。ホームシックでライン川のほとりで泣いているのも、いつのまにか知られていました。階級など知らない純日本人の私達に合ったレストラン(日本人は中流階級にみられていました)を教えて貰ったり、危険な地区などを教わったり、安全な日本で生まれ育った私達にはあまり馴染みのない犯罪に巻き込まれない為の身を守るすべなどダンス以外の知識も沢山教えて貰いました。教室のフロアーが使えない時などは遊園地やサーカスに連れて行ってもらいました。そんなに子供っぽかったのかな~と思う反面、同じものを見て、同じものを感じることが、それまでの環境の違いを埋めていく上で大切な時間になったとも思います。