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審査員の特権

さて、問題の海外選手達ですが、さすがと言うべきか優勝のスクフカ組は太刀打ちできる次元では無く、逆に楽しませて貰っちゃった感じでした。心地よい音楽性に何処で踊っていても眼に入ってくる存在感、振り付けはまさに今踊っている曲で振り付けたの?と思わせるような音楽との調和を見て、ずっと見ていたい、そう思いました。こんなに近くで見る事が出来るのはまさしく審査員の特権で本当に素晴らしいダンスを有難う。 と言う事は順当に行けばファイナル候補の残りの4組の選手にいかに対抗するか?なんですが、イタリアとポーランドの選手は上質なムーブメントとストロングなシェイプ、テクニックに裏打ちされた美しいフットワークでこちらも存在感抜群でお手上げ状態でした。 残るはタイと香港の選手、こちらは上質なムーブメントは鳴りを潜め、エネルギッシュだけども雑で、テクニック的にも対抗できるレベルだったので充分射程内。結果5組を日本代表として決勝に推薦しました。  残念ながら、決勝に勝ち進んだ日本の選手は3組。順位でもタイの選手以外の後塵を拝する結果に。ただ今回思った事は、アウェーのコンペでは日本の選手達にはもっと厳しい逆の状態になると言う事です。その中で特にムーブメントの質が高いと落としづらく、カリスマ性であるフロアーでの存在感が薄いと落としやすいと感じました。音楽性は振付がまさにオートクチュールの領域に達していれば落とすことは不可能で、このあたりに海外の競技会での勝利のヒントが隠されているかもしれません。


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