自分の記憶の中の感覚
現役時代のある時期にスペイン人のダニーにレッスンを受けました。 ピラティスの先生なのですが、レッスンの初めに必ず壁に張り付いて左右の肩の高さと頭の垂直を、鏡を見ながら修正します。そして触覚を頼りに筋肉の動きもチェックします。その後バランスボールなどを使ってトレーニングするのですが、自分の記憶の中の感覚は日替わりで、自分に正直になればなるほど
「なんでこんな簡単な事がわからないのか?」
と考えさせられたのを思い出します。 やり易いと思う動作は自分の癖であり、動作には日頃の習慣が大きなウェイトを占めていたのです。そして良いと言われた時と同じ記憶の残っている感覚を求めても二度と得られない事実を受け入れる事になりました。